資生堂は、筋肉組織に存在する生体成分「カルノシン」に、
しわを改善する効果があることを突き止めたと発表しました。
カルノシンは筋肉疲労を起こす乳酸の影響を抑制する効果があるとされ、
欧米では疲労回復のサプリメントなどに用いられています。
高齢化の進展で、アンチエイジング化粧品へのニーズが
拡大すると予想されることから、
同成分を活用した化粧品の商品化に取り組む方針です。
資生堂の調べによると、女性が抱える肌悩みのうち、
中高年ではしわに関するものがもっとも多い。
しわの原因は、加齢に加え乾燥や紫外線など
環境ストレスの影響が指摘されている。
加齢でできたしわは、環境ストレスによって皮膚の下の真皮や
基底膜がダメージを受け、さらに悪化する仕組みだ。
一方、強い抗酸化効果をもつカルノシンは、
老化につながるタンパク質の変性を抑制するため、
しわを抑える効果が期待されていた。
このことを資生堂が初めて科学的に実証。
細胞試験によってカルノシンが、真皮をつくるコラーゲンや基底膜の
中心的成分である「ラミニン5」の生成を促進することを確認できたという。
同社は実際にカルノシン配合のクリームと無配合のクリームを
それぞれ2カ月間、被験者の目元に塗布する実験も行ったそうです。
目元のしわを専用の解析装置で分析するとともに、
皮膚科医による写真評価の結果、カルノシン配合のクリームを使った場合、
「掘りが浅くなる」「視覚的に改善する」など、
しわを改善することが分かったとのこと。
同社は「皮膚の下の真皮にまで働きかける成分によって、
肌の悩みを解決するための商品開発を
進めていくことを明らかにしました。


